犬に驚いて転倒し骨折→飼い主に1284万円の賠償命令
犬を飼ってる人は多いです。おさんぽにも出ますし、おりこうさんな子はリード無しでも歩いていますが、
普段と違ったことが起こって、まちがって人間の手を離れ走って行ってしまうこともあります。
たまたまそんな時に、たまたま通りかかった人が被害にあってしまったために、
裁判となり、1284万円の賠償命令が出たという実際の話です。
ご夫婦がダックスフンドを飼っていて、
奥様が犬とおさんぽに出たところ、
交差点の向こう側前から来た柴犬に急に興奮して吠えだした。
柴犬は交差点を左折したんだけれど、
ダックスフンドは興奮が冷めず追いかけるようになり、
その力に負けて奥様の手からリードが離れてしまった。
ちょうどそこに、ランニングをしてる男性がやってきます。
男性は柴犬を避けたけど、前からきたダックスフンドに驚き、
足がもつれ転倒。
その際についた右手が複雑骨折、救急車で病院へ、
9日間の入院になりました。
右手首の骨折と後遺障害で損害賠償を求め、
飼い主の女性に対し3948万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に訴え出ました。
ものすごく高い金額と思われますが、その男性が
一般に裁判で用いられる労働年齢の67歳までの分を合計した金額がそうなるのだそうです。
その裁判の結果は、
結果、大阪地裁が飼い主の女性の責任を認め、1284万円の賠償命令を下しました。
1284万円ですよ。驚きますよね。
噛みついたわけでもないのに、そんなに高額の賠償金額になるとは。
民法718条に『動物の占有者等の責任』という条文があり、
『動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う』とあります。
うちの犬はいつもおっとりしてるからノーリードでOKって人もいますが、
そのおっとりした犬も何かに驚くと急に走り出す可能性もあります。
この1284万円という賠償金が出た場合簡単に払える人はいないと思います。
払えないという人もいるでしょう。
さぁ、どうしよう。
このご夫婦はどうやって賠償金を支払うのか、という話なんですが、
このダックスフンドを飼っているご主人の自動車保険に、
『個人賠償責任補償特約』がつけられていました。
その保険で支払う、ということでした。
この『個人賠償責任補償特約』は、自動車保険や傷害保険などに特約でつけることができます。
同居のご家族が自転車で他人にケガをさせてしまった、
同居のご家族がお店の商品に当たり壊してしまった
飼っている犬が他人にかみついた、
など他人にケガなどをさせたり、他人の財物を壊したりした場合に、
法律上の損害賠償責任の額について、保険金をお支払いする特約です。
自動車保険は高いから、とか、掛け捨てだから少しでも安く、
と思われるかもしれませんが、
『個人賠償責任補償特約』をつけていたことで、1284万円を賠償することができるのです。
この特約は月々約100円~160円くらいでかけることができます。
自動車保険にこのような特約があるということを知らないかたもいます。
年に1回、もしくは数年に1回の自動車保険の更新の時に、
いかに保険料を安くするかよりも、
この保険の内容でどんなものが適用されるのか、
この特約でどんな賠償ができるのか、
内容をよくご確認されたほうがいいです。
保険は難しいからとか、ややこしいからと思わず、
万が一そうなった時には、掛けていて良かったときっと思います。
万が一のときの為の保険です。
今掛けている保険の内容を、一度ゆっくり見られて確認されると良いと思います。
不明な点や疑問点は、今度ご来店いただいた時に、
お気軽にお聞きください。
ご来店お待ちしています。
参考記事
>イヌに驚いて転倒→骨折→飼い主に賠償命令「1284万円」の衝撃-週刊ゲンダイ
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