車検証の所有者について-普通・小型自動車の場合/所有者死亡の場合の名義変更・廃車は？

車のローンが終わって、車検証の所有者を自分にしたい、という依頼がたまにあります。
「どうして所有者がクレジット会社になってるんですか？」という問い合わせもたまにあります。
以前、所有者が死亡された場合の、お車の名義変更・廃車の手続きが大変だったので、お話しします。

 

小型自動車・普通自動車の車検証です

 


 

なんか、真っ黒になって見えにくいんですけどｗ
自動車の車検証は、

・所有者
・使用者
の欄があります。（軽自動車とは反対になっています）

 

車検証には、所有者と、使用者の欄があります。
主に車に乗るかたが、使用者になりますが、所有者というのは何でしょう？と疑問に思われるかたが多いですね。
所有者に自分以外の人や、会社名が載っている場合もあります。

お車の契約の場合によって、所有者欄が会社名などになります。

例）150万以上の自動車を、8年ローンで買ったら、所有者がクレジット会社になった

 

■自動車の名義変更、廃車の場合、

●所有者の印鑑証明（3カ月以内のもの）と、実印が必要です

ここが、軽自動車と違います。（軽自動車はみとめ印で良いです）

 

自動車を名義変更や廃車にされる場合は、所有者が会社でしたら、
その会社の必要な書類、（印鑑証明など）に、実印を押しているものが必要です。
（お客様の懇意な車屋さんに相談されると、ほぼ、代理で行っていただけます。）

 

■所有者から書類をもらえない場合はどんな時？

・自動車のオートローンが終わっていなければ、所有権は譲渡していただけません
・自動車の売掛金が車屋さんにあれば、所有権は譲渡していただけません

 

■所有者が死亡した場合は

一番難しいのが、所有者が死亡した場合です。

デーラーやクレジット会社についていた所有者を、使用者の名義にしていて、
突然死亡してしまった。
最初から、所有者も使用者も使用者の名義にしていて、突然死亡してしまった。

 

この場合、死亡されたかたの印鑑証明はもらえないので、
・死亡がわかる謄本
・改正原の謄本
が必要になります。

その中に書かれているかたの実印と、印鑑証明も必要になります。
お子様がいる場合は、未成年か20歳以上かでも、書類が変わります。
（それぞれに対して、いろいろな書類、及び実印や印鑑が必要になります。）

たまにあるのが、
死亡されたかたが、再婚されていた場合です。
そして、今のお子様、そして、前の結婚の時にお子様がいる場合があります。
そうなると、前の時のお子様の書類も必要になります。

遺産相続と同じく、乗用車は「動産」になるので、手続きが複雑なのです。

 

乗用車を名義変更する場合でも、廃車手続きをする場合でも、
とっていただく書類は同じです。
県外に行っていれば、郵送などで、印鑑を押してもらうことになります。

 

デーラーやローン会社が所有者であれば、そのような難しい手続きはありません。
なにがあるかはわかりませんが、いろいろな場合を考えて、
所有権は抜くようにしたほうが良いと思います。
デーラーやローン会社に所有権がついていたとしても、使用者が別段困ることはそんなにないと思います。

 

所有者死亡の自動車の名義変更、及び廃車については、
ビクトリーでも数件させていただきましたが、
それぞれのご家庭の人数もあり、
それぞれ、書類も違ったりしました。

 

個人の所有者の場合は、急な名義変更や廃車のことも考えて、
自分がいなくなった場合、普段から、どのような人に書類をもらわなければならないのかを、把握しておいたほうがいいでしょう。
デーラーやローン会社においておいたほうが、スムーズに行く場合が多いと思います。

 

●所有者の会社が無くなっていた場合

所有者の会社の印をもらえることができなくなると、名変、廃車はできません。
ですが、中古車関連の団体などで、管理されてる場合があります。
（これも、懇意な車やさんに相談されると、いろいろ調べていただけます。）

 

■小型自動車・普通自動車は、車検が切れれば、自動車税はかからなくなります

 

乗用車の車検が切れると、次の年から、年間の自動車税はかからなくなります。
（ここが軽自動車とは違うとこですね、軽自動車は永遠に税金がかかります）
（今の法律の場合/26年10月現在）

だから、書類がもらえないひとは、廃車できなくてもそのまま車をおいているかたもいます。

※ただし、今度車検を受けることになれば、その間の税金も必要になりますから、注意が必要です。

 

●自動車を解体屋さんに解体してもらった場合

自動車を、上のようないろいろな理由で、廃車の手続きができない場合は、
車の解体はできても、
車検証とナンバーを、廃車できるまで大切に保管されることをおすすめいたします。
そして、解体をしたら、解体証明も一緒に、保管ください。

 

いろいろな場合がございます。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

尚、県外のかたからのアクセスも多く、ごらんいただきありがとうございます。
書類などのお問い合わせは、お客様のいつも行かれている自動車屋さんに、
ご相談ください。

＞＞軽自動車の場合はこちら

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